ヘリコプターと飛行機の違い

ヘリコプターも飛行機も空を飛ぶ乗り物であることは同じです。では、この二つにはどれだけの違いがあるのでしょうか。

一般的にヘリコプターにできて飛行機にできないことと言えば、垂直上昇や垂直降下、ホバリング、真横や真後ろへの移動などがあげられます。逆に飛行機の方が得意なことは速度が速いこと、航続距離が長いことです。そのため、ヘリコプターと飛行機では用途が全く変わってきます。

これは、飛行機は電車などと同じような移動用に使われることが多く、ヘリコプターは地形が複雑な場所への救助や輸送などに使われる場合が多いことからも分かるでしょう。

曲芸にも似た飛行のわけ

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なぜ様々な飛行が可能なのでしょうか。ヘリコプターの操縦桿は、ローターの角度や傾きを調整することができます。これを組み合わせることにより先程のような複雑な飛行をすることができるのです。

ただ、ローター自体を動かすためにその操縦には繊細な操作が必要であり、同時に計器を操作することも多いヘリコプターの操縦では、操縦桿を確実かつ安全に動かせるようにするため機長席は右側になっています。これは飛行機とは逆になっています。

また、ヘリコプターは色々な飛行ができる分一つの操縦で複数の操作が必要となってきます。一つの操作で終わりにしてしまうと予想外の挙動をすることがあります。

ヘリコプターの種類は

ヘリコプターというと、上にメインローターが一つあり、後ろに小さいローターが一つある姿を思い浮かべる人が多いでしょう。これをシングルローター式と言いますが、名前が付いていると言うことはそれ以外のヘリコプターもあるわけです。

ツインローター式はメインローターが2つあり、その2つが逆に回るものです。同じ軸の上と下にあるものや前後に二つついているもの、ローターが胴体を挟んで横に二つついているものなどがあります。更には、三つ以上あるマルチローター式も存在します。ヘリコプターの場合、ローターの数が増えると安全面で有利になり安定するという特徴があります。

その分複雑なシステムになるためにマルチローター式は実用機として採用しているものはありません。空を飛ぶ乗り物とくくってしまえば同じになる飛行機とヘリコプターですが、こうして細かい所を考えてみると全く違ってくることがわかりますね。そしてこのように色々と生み出されることでより便利に、より安全に生活するための助けとなって行くのです。
(Photo by Raimond Spekking)

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