パンダと呼ばれなくなったレッサーパンダ
レッサーパンダはジャイアントパンダが発見される前は、単にパンダと言われていました。今、パンダといって思い浮かぶ動物はジャイアントパンダに変わってしまいました。
レッサーパンダはアカパンダとも呼ばれ親しまれていました。レッサーパンダのレッサーは劣っているという意味では無く小さいという意味を持っています。現在では単にパンダという呼び方をされなくなったものの、根強い人気を誇っています。
燃えるキツネと呼ばれるレッサーパンダ
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レッサーパンダの毛は赤褐色で、美しい燃えるような色合いです。この姿から多数別名があり、その一つがfirefoxです。燃えるキツネと直訳されることはないのですが、firefoxと聞けばなるほどと思う方も多いのでは無いでしょうか。
これはwebブラウザの名前としても利用されており、そのキャラクターのフォクすけはレッサーパンダだったのですね。
レッサーパンダはアメリカではred pandaと呼ばれてもいます。意外と親しみやすくキャラクターにも利用され、愛されている動物なのです。
実は絶滅危惧種であるレッサーパンダ
あまり知られていないことではありますが、レッサーパンダは絶滅危惧種です。中国やネパールに生息していたレッサーパンダは今、ワシントン条約で認定されている絶滅危惧種です。動物園で気軽に見ることもできるので、なかなかそういった意識を持っている人は少ないです。
レッサーパンダが絶滅しそうな理由の一つは森林の減少が考えられています。一つの大きな森であった場所に複数の建物が立ち、森は複数の森に変化しました。
このことから行動範囲が狭くなり、仲間が見つからず異性が見つからなかったり、食糧が見つからなかったりするようになってしまったのです。結果、レッサーパンダは減少してしまいました。
レッサーパンダは二本足で立つことができる
レッサーパンダの中でも2009年には風太くんが二本足で立つ姿で一躍有名になりました。しかし実はレッサーパンダは風太くんでなくても誰でも二本足で立つことができるのです。
これはレッサーパンダが小さい動物であることが理由の一つだと言えます。レッサーパンダは他の動物と同じように敵を威嚇する場合があります。この時、身体の小さいレッサーパンダは少しでも自分を大きく見せるために二本足で立ち上がるのです。
また、警戒して様子をうかがっている時なども二本足で立つ姿を見ることができます。レッサーパンダは二本足で立てる習性があるのです。
(Photo by The GIMP, Adrian Pingstone)