不思議な動物、ニワトリ
ニワトリというのは、面白い生き物ですよね。ぶよぶよとしたトサカを揺らしながら、首をカクカクさせる、あの不思議な動き。朝には声高く「コケコッコー」と、ユーモラスな鳴き声を上げて夜明けを知らせてくれます。彼らの行動には、どんな秘密が隠されているのでしょうか。
まず、夜明けとともに鳴く理由は、「朝が来て安心するから」だと言われています。ニワトリは昼行性なので、夜は暗くて目が見えません。朝になって空が明るくなると、一安心して鳴くのだそうです。ちなみにインドの諺に、「鶏鳴かずとも朝は来る」という言葉があるそうです。
では、あのトサカはなんのためにあるのでしょうか。実は、あれはニワトリのラジエーターの役割をしています。彼らは体中が羽毛で覆われて皮膚呼吸が出来ません。なので、トサカから熱を放出して、体温を保っているのです。
そして、首を前後左右に振るあの独特の動きは、周りを見ているのだそうです。ニワトリは眼球運動が出来ないので、目だけで何かを追うことはなく、首全体を動かすのです。ニワトリの目にはもう一つ、私たちと大きく異なる点があります。それは、まばたきです。なんとニワトリの瞼は、下から上に動くのです。
そして最後に、とっておきのトリビアを。ニワトリの語源は、何だかご存じでしょうか。それは、「庭にいる鳥」という意味の「庭つ鳥」がなまったものだと言われています。そのまんまですね。
トリ肉のトリビア
おいしくヘルシーで、私たちの食生活に欠かせない存在である鶏肉。特に焼き鳥は人気ですよね。では、焼き鳥の名称の由来をご存知でしょうか。例えば、ネギマ。ネギマの「マ」は「間」だと考える人が多いですが、実はこの「マ」はマグロの「マ」。ネギとマグロを串に刺して、煮たり焼いたりした料理が元々ネギマと呼ばれていて、焼き鳥がこれに似ていたことから、そちらも「ネギマ」と呼ばれるようになったのだそうです。そして、ぽんじり。これは鶏のお尻がぼんぼりのような形だから、ぼん尻、転じて「ぽんじり」になったと言われています。また、ささみはその形状が笹の葉に似ていることからそう呼ばれているそうです。
そして、私たちの思う鶏肉や卵の他にも、ニワトリで食べられる部分があります。それはトサカです。台湾では屋台でおでん風に、フランスではソテーやスープにして食べられているそうです。聞くところによると、なかなかの珍味だそうですよ。さらに、ヒアルロン酸が豊富に含まれているので、美容にも良さそうです。