ゴリラの常識

ゴリラはギリシャ語で「毛深い女部族」という意味です。ごつい女の人を見てゴリラのようだと揶揄するのは古今東西共通だということでしょうか。そんなゴリラの学名はゴリラ・ゴリラ。ローランドゴリラはゴリラ・ゴリラ・ゴリラです。極めて覚えやすいですね。

そんなゴリラの血液型は、みんなB型です。では、ゴリラの性格はというと、わりと臆病なのだそうです。彼らは知能が発達しているため、痛みを敏感に感じるそうです。そのため、ちょっとしたことでも恐怖を覚えてしまいます。

行動から分かるゴリラの心理

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ゴリラは糞を投げるので、動物園に行くと注意を促す看板がよくありますが、あの行動もただ暴れている訳ではありません。糞を投げるのは、ゴリラにとって求愛行動なのです。人間からすると不思議な行動ですが、これも愛情表現なのですね。

ゴリラの胸を叩くしぐさ

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ゴリラのよくやる仕草に「胸を叩く」というものがあります。そう言われて思い浮かぶのは、彼らが胸をグーで叩いているところではないでしょうか。しかし、実際はパーで叩きます。と言うのは、パーの方が良い音が出るからです。ゴリラの胸は太鼓のようになっており、静かな森ではその音が3キロも先まで響くのだそうです。

共感する動物、ゴリラ

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ゴリラは高い知能があると共に、感受性にも優れています。彼らの「共感する」能力についての素敵な話があります。

1996年、シカゴのブルックフィールド動物園でのこと。3歳の男の子が謝ってゴリラの檻の中に転落してしまうという事故がありました。男の子の母親が助けを求めて叫ぶ中、檻の中にいたビンディという母ゴリラが、男の子を抱き上げて、係員の元へと届けたのです。彼女は、近づいてきたオスゴリラを唸って追い払うなど、男の子を庇う仕草もしたそうです。

ゴリラの死生観

手話で人間とコミュニケーションをとった、ココというメスのローランドゴリラがいます。彼女は2000語の単語を理解し、彼女を研究するパターソン博士と手話で様々な会話をしました。ココは自分で歯が痛いということを伝え、虫歯を治療してもらったこともあるそうです。彼女には、子のボールというペットがいました。

パターソン博士に教わった猫の絵本をココが気に入って、子猫が飼いたいとねだったのです。何匹かの中から自分と同じ尻尾のない子猫を選び、ボールという名前もココが付けました。彼女はボールをとても可愛がりました。

しかし、ある日ボールは車に轢かれて亡くなってしまったのです。パターソン博士がそのことをココに伝えると、彼女はボールの死を理解し、悲しいと言いました。さらに、ココが死について話した内容は、世界の注目を浴びました。それは、「ゴリラは死ぬと何処に行くのか」という、パターソン博士の問いかけに対する答えです。

ココはこう答えました。「Comfortable hole bye」。「苦労のない穴にさようなら」。ゴリラの死生観、考えさせられるものがありますね。現在ココは、別の猫と仲良く暮らしているそうです。
(Photo by Adrian Pingstone,User:Goldom, Raul654)

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