ボートの定義って?

日本では、ボートと言えば、小さな、全長10メートルもしないような小型の船を想像しますが、英語でのニュアンスは少し違います。

海軍の用語としては、ボートは他の船に乗せて運搬できる大きさのことを言います。救命ボート等は大きい船に乗っていたりしますね。

英語でのボートは、小型船という意味以外にも、潜水艦を指す意味でも用います。ボート以外の水上を渡航する船はShip(シップ)と言います。脱線しますが、飛行機のことを、「シップ」と言い、他にも右舷のことを「スターボード」と言ったり、「キャプテン(船長)」や、「クルー(船員)」等が飛行機でも使われます。これは、昔は飛行機を作る材料が船から流用されていた頃の名残です。

ボートと他の船の数え方の違いは?

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船は大きさや用途によって、厳密にではありませんが数え方が異なります。主な呼び方を見てみましょう。

隻(せき):大型の船の数え方です。タンカーや艦船、貨物船などですが、大きなボートを隻で数えたりもします。また、日本の文学作品では、和船のことを隻と数える作家もいます。

艘(そう):こちらは小型の船で使われます。

艇(てい):ヨットや小型の艦艇等に使います。また、競艇のボートも、読んで字の如くですね。

杯・盃(はい):これは、カツオ船など、特殊な船に対して用いられる数え方で、あまり一般的ではないでしょう。

他にも、笹舟の比喩から、「葉(よう)」と数えたり、丸太船は、「本」と数えたりします。いかだは枚・台・床などと数えますね。
ボートは大概の場合、1艇、2艇と数えますが、大きさや、場合によっては1艘、2艘と数える場合もあります。

ボートは意外と高くない?

マグロ漁業の特番等を見ていると、漁船の値段が何千万円の世界で、船は高いイメージがありますが、それは新品の話です。10メートルもしないような小型のボートなら、中古で百万円~からでも買うことができ、下手な自動車よりも安いです。しかし、停泊場などのコストがかかったり、海に出るときは免許が必要だったりと、敷居は高いですね。

釣りをするための手こぎボートならば五万円程度から買えますし免許も必要ありません。無免許で乗ることのできるボートは、長さが3メートル以内で、エンジンの出力が2馬力以下の物です。これなら中古で買った後、すぐに釣りや遊覧の為に海に出ることが出来ます。スピードで言えば人が軽く走っている程度のスピードなので、本格的に釣りをするときは免許が必要ですね。
(Photo by Luis Miguel Bugallo Sánchez)

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